
日時 平成28年9月22日 (彼岸の中日 午後2時)
場所 長寿院 本堂
ご家族お揃いでお参り下さい。
彼岸は、春分と秋分を中日としてその前後三日間、菩提(ぼだい)の種を蒔(ま)く日といわれる計一週間にわたる期間をいいます。この習慣はわが国特有のものとされ、その起源は古く、一説では聖徳太子の頃といわれます。彼岸の中日には太陽が真東から出て、真西に沈む。太陽の真西に入る様子を見ながら、阿弥陀さまのまします西方浄土に想いを馳(は)せて、自分自身を反省するのにふさわしい日とされている。
この「彼岸」とは、もともと生死流転(しょうしるてん)する此岸(しがん)から涅槃(ねはん)の彼岸に到る「到(とう)彼岸」のことで、到彼岸とは現実の世界(此の迷いの岸)から、理想の世界(彼のさとりの岸)へ渡ることで、古代インドの原語でパーラミター(波羅蜜多)といいます。この一週間は、中日の前後三日間に布施(ふせ)(めぐみ)・持戒(じかい)(いましめ)・忍辱(にんにく)(しのび)・精進(しょうじん)(はげみ)・禅定(ぜんじょう)(しずけさ)・智慧(ちえ)(さとり)という六波羅蜜(ろくはらみつ)(六つの正しい行い)をあてはめて実践し、煩悩(ぼんのう)の川を渡り、極楽浄土へ生まれかわりたいと願う信仰実践の期間とされています。
また浄土宗で高祖(こうそ)と仰がれる中国の善導大師(ぜんどうたいし)(七世紀・唐の人)は、太陽が真東から出て真西に沈む春分・秋分の日には、「日想観(にっそうかん)」という行法(ぎょうほう)を行い、その日没の場所を極楽浄土と思ってあこがれの心を起こすべきである、ともお説きになっています。
あらゆる自然の生命が若々しく萌(も)えあがる春彼岸の時期。自然をたたえ、生命をいつくしみ、南無阿弥陀仏を称えて、今日ある自分を育んでくれた数多くの祖先の追善供養など仏事につとめ、心から先祖のご恩に感謝いたしましょう。そして、わたしちたち自身の生活をもう一度反省したいものです。
