
京都では毎年八月十六日の夜八時頃を期して、盂蘭盆会の送り火を焚く。これは一般的に大文字の送り火と呼ばれているが、実際は東山の大文字山に大、金閣寺付近の大北山に左大、松ケ崎西山に妙、東山(大黒天山)に法、西賀茂妙見山に船形、上嵯峨水尾山に鳥居形に火が焚かれる、大文字山は京都市左京区にあって、東山のうち、如意ケ岳(標高466㍍)の西の突起部分の名称である。西には、俊寛らが平家追討をしたという、鹿ケ谷の談合谷、銀閣寺、法然院などがある。
大文字送り火は、大文字山中腹に、大の字の第一画73㍍、第二画146㍍、第三画124㍍の字を形造り、これに約4㍍間隔で、75カ所の穴を掘り、そこに井桁を組み、午後八時に一斉に点火する。これと同時に、先に挙げた箇所の送り火も同時に点火される。大文字の薪運びや点火の作業は、山麓の浄土寺の檀家の人々が担当する。
